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円錐形を基本とする自然現象

安部浩之作品no,070418
文・Phot,Kohsi


「円錐」とは、


3 次元ユークリッド空間上で定義され、交わった二直線を、

それらの成す角の二等分角を回転軸として回転させた図形のことで、


その境界を円錐面といいます。


幾何学では、直角三角形を、斜辺でない辺を回転軸として回転させた図形と定義され、


斜辺の回転により描画された面を側面といい、

回転軸・斜辺でない残りの辺の回転により描画された面を底面といいます。


また、回転軸の長さを高さ、先端から側面を沿って底面に伸びた線分を母線といいます。


(※円錐は、高さを h、母線の長さを c、底面の半径を r と置けば、円錐の側面積 S は S = πcr、底面積 A は A = πr2、体積 V は V = πr2h/3(=Ah/3))


いわゆる、中心点から発展して中心線の回転運動が円錐形を形成するといえます。

では、その円錐形は、どのような経緯で形成されたのか、その過程は下図の通り

いわゆる物性の基本原理である回転運動が、上昇性という志向性を持つときに発生する形態と言えます。

※他項で詳しく説明しますが、ここでは回転方向が大切です。上位次元のエネルギーは、高周波振動で右回転で下方に降ります。この時、地球では水素(H)と共振して入ってきます。(よく古代の壁画など上部から一直線に下る光が描かれていたりしますが、実際は高周波のために直線に見えるだけで、実際は右回転しています。)一方、地球内部からのエネルギーは、朝顔など蔓植物が左回転で伸張するように、左回転で地球の引力に反発する斥力を発生しています。この時は、上のエネルギーをキャッチする水素に対して、酸素(O)がその任を果たします。この酸素は有機生命体、特に人間においてはミトコンドリア内のマトリックスで行われる9段階からなる環状の代謝経路として稼働します。


それだけに、

3次元形態の中で、最も安定的かつ力の強い波長を持つ フォーム(形)といえます。

したがって、自然界は必然的に、この形態を内性として封印していることになりますし、

実際にそのような形態として形成されてきます。

 

一例ですが、下図の通りです。

 

何故に山はあの円錐形となるのか、

何故に木々が円錐形をとるのか、

さらに、火山やクレーターが円錐形なのか、なぜ、水面に水滴を落とすと王冠現象が起きるのか。

その理由が納得できるかと思います。

 

地球の自然は宇宙法則のままに形成され、

それは1つの美形としてシンボライズされています。

そして、この円錐形には、物質の根元が素粒子であるように、

数理法則の根元として素数を元としたゼータの方程式(ゼータ関数(wiki,))

に従った生命原理が隠されているということです。

 

また、それは太陽と月のシステムサイクルと同調すべく形成されています。

つまり、円錐形は有機無機の世界を超えて、自然界が創世されるための基本形であるといえます。

この円錐形は古くより、様々な場面で生活に取り入れられており、

例えば、兵士の甲冑や盾といった防具に円錐形の「鋲(びょう)」が用いられていますが、

これには深い意味が込められています。

いわゆる、兵士の全身から溢れるアドレナリンを気と共にイオン化し、

それを「鋲」の先端から放出することで、

そこに1つの「強気」が生じ、心身防衛の役割をも果たしているのです。

 

一方、仏教においても古来、「須弥山思想」(上図)というものがあります。

これも円錐形の山を中心とした世界観を顕した思想です。

裾野の点としての想念・エネルギーが輪になった時、初めて上昇という運動が始動はじめます。

エネルギー値の低いものは再び地に降りますが、そこでは新たな高次の波動を得て降りてきます。

エネルギー値の高いものほど上昇し、最も高くなると頂点から完全上昇として噴出します。

共存・共栄の深い意味もここにあります。

 

また、この円錐形は生命原理とも深い関わりがあり、

脳には一千億個以上もの神経細胞があり,

神経細胞はその一千倍ものシナプスを介して互いに複雑な回路を形成していますが、

この神経細胞をつなぐ、ニューロンネットワークの発達期の神経細胞の先端に

「成長円錐」と呼ばれる特殊な構造があります。

成長円錐はその名の通り円錐状の構造で,糸状足という細い突起を出しており、

円錐先端は、より濃度の濃い方向への志向性を有しています。(参考、

生命の創世現象の1つとしてこの円錐形は欠かせない形なのです。

色・音・カタチの全てに通じて、 この法則が展開しています。

 

生活の中では、日のあたらない気の淀んでいるような場所に円錐形を置くことで、

気の流れる溝を発生させて、淀みを上昇させる力があります。

部屋、敷地、廊下など気になる場所に円錐を設置することをおすすめします。

また学習机に置くことで、不思議と集中力が上がりますし、

精神分裂症なども意識の乱れを整合させる効果があります。

また地域地域に、また庭先に、円錐状のオブジェを設置することで、

気流が発生し、淀みを流動化し正常気流が健康増進や精神的な安定をもたらします。

※ただし、この場合は全体の陰陽バランスを考慮して製作されるべきであり、つまり盛る(膨張)時には、掘る(収縮)を考慮することが大切です。こうすると、よりバランサーとしての効果は増大します。

いずれにしても、生活の中での円錐フォームを大切にしてください。

よろしくお願いします。

 

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