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捨てると新気が入る

  

どんなに、整理整頓をしても

量が多いと限界があります。

10の空間に9の品物があるといくら整理しても

整理しきれるものではありません。

他項でも述べたとおり、空気の通りを良くする

それが整理整頓の要ですから、量が多いときは何としても

「捨てる」という行為が必要です。

で、そこに常に登場するのが最近話題の

「もったいない」「物を大切にする」という発想です。

この発想でいくと、実は捨てる物は何もないのです。

これでは「そうじ」になりません。やはり捨てなければならないのです。

その時の捨てるポイントは以下です

・「大切にする」というようり「守る」価値があるか否か?

・3年間使っていないものは捨てる

これを基準にするのです。

そうすると意外と意を決することができます。

そして、

「本当に必要なものは失っても手に入る」

ように出来ています。失うのも得るのも1つのご縁だと考えて下さい。

禅では「本来無一物」という言葉があります。

本来、人は何も持たないのだと・・・

そこまでの覚悟は無理にしても

周囲の物に自己を投影し、そこに自己の存在を実感する

そういう方向性は時として実体を見失うということも心得て下さい。

物には全て、その製作者なり、素材なりの振動波が宿っています。

本には著者、置物には製作者、歌には作詞作曲歌手・・・

そういう振動波に囲まれるということです。

乱れた物は乱れた振動波を発している。

それだけではなく

発せられると人間は大同小異、呼応しているのです。

 

むやみに仕入れない

また、捨てた分に比例して買い込んだのでは片づけになりません。

本当に欲しい物だけを買い、いつまでも大切にすることです。

高額・低額という問題ではなく

安易に手にするものは、必ず安易に手放してしまうのです。

手放すということはゴミになり、環境破壊にも通じていくのです。

かつてのように国内だけの消費の拡大が経済の循環

という単一思考から、今は地球環境を考える時代圏に入っているのです。

欲しい !

と手に取った瞬間、

「本当に欲しいの? なくても済むんじゃないの? 替わりがつくれるんじゃないの?」

と自問自答して下さい。最近では100円ショップなど安価な店ではつい買い込みがちですが

半分以上は必要ないものの筈です。

 

一気にやらない、少しづつ片づける

こういう文章を見ると誰でも一気に片づけたがります。

しかし、思い当たる節もあるかもしれませんが、

一気に片づけた場合は、必ず、一気に散らかるのです。

そうじは日常生活に密着するものですから習慣化するところにこそ意義があるのです。

通常の掃除は毎日ですが、ある部屋を片づけようとする場合

あえて少しづつ、今日はこのコーナー部分のみ1時間、明日は・・・

と分けて片づけに取り組むことです。

このような長期的な取り組みとして必要なのはデジタル化面です。

例えば

・フロッピーディスクはまとめてCD-ROMへ

・厚手の写真アルバムも思い切って、スキャナでデジタル化する

・ビデオをDVD化する

などは長期的に毎日少しづつ行うことが肝要です。

 

以上いくつかポイントを記しましたが、

新しい気は出さなければ入らない

ということを心得て下さい。

時として、思い切って過去を捨て去る、

物を捨て去ることで古い気も「呼応の法則」により捨て去っているのです。

ぜひ身の回りを見直して見て下さい。

 

 

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