総目次
 

そうじ で、微生物との折り合いをつける  

 

安部浩之作品No,070401-1

 

一般に微生物とは、最も小さいウィルスから、細菌、酵母、カビなど様々です。

微生物は水の中はもちろん、空気中にも空中浮遊微生物というものがいます。

発生の歴史をたどると

と原核生物から、真核生物へと進む過程の中で、様々な微生物が確認されています。

身近な 生活面では、浄化槽から納豆菌・発酵菌など色々なところで微生物のお世話になっています。

また、地球の生き物であるヒトの体の中にもたくさんいます。

   ・水分と脂質のある皮膚上、

   ・口から、胃、腸、肛門に至る消化管の中

そして、このような微生物が無くなればどうなるかというと、ヒトは瞬間に死を迎えます。

我々は微生物との共生により、命を頂いているともいえるのです。 代表的には、

・腸管常在菌

・皮膚常在菌

です。人はこの菌が無ければ生きていけません。

最初の腸管常在菌は食べた物を栄養として吸収してくれ、常在菌がなければ食べ物を消化吸収でき

ないのです。

皮膚常在菌も同様です。皮膚常在菌がいない人間は生きていけません。

皮膚には常在菌が10種類ほど存在します。常在菌は皮膚の脂肪を脂肪酸に変えていきています。

よって、殺菌力を持つ酸性を保って、人体に悪影響を及ぼす病原体に抵抗しています。

いわゆる、病原菌と対抗するための酸性皮膚状態をつくっているのは、皮膚に付着している常在菌だ

ということです。

ですから、クレンジングや化粧水などで常在菌を駆逐した皮膚ばかりが荒れていくのです。

 

実は、ヒトだけではありません。

植物と微生物、動物と植物、微生物とウィルス・・・・・

等々、この地球の生命現象は漏れることなく、寄り添い合いながら「命」という現象を、やっと成立させ

ているのです。

しかしながら、現代科学・医療は、新種の菌が発見されると、発生した環境を考えずに、真っ先に抹殺

しようとする。

周辺環境の因果に応じて発生したにも係わらず、その因果を見ようとしない。因果が見えないから「殺

す」という方向に向かう。

これは宇宙の定理に反するのです。

この講座のサブタイトルでもある「環境免疫学」とは、環境をよく見つめ、因果を探る作業だと考えても

間違いありません。

 

例えば、最近、話題の「ピロリ菌」しかりです。

ピロリ菌は、この環境の必要に応じて発生したのであり。逆にピロリ菌を殺すと、食道癌が増えるのです。

詳しくは、ヘリコバクターピロリ菌は、調整機能として発生したものであり、

除去すべき科学薬剤が投入されると、ピロリ菌は防護機能として自ら菌体をコーティングします。

すると、本来の調整作用が低下するのは勿論、抗体として成立します。

それだけならまだしも、ピロリ菌はその自己保存機能により、ミトコンドリアと共生する方向へ向かいます。

これにより、ミトコンドリアが本来持っている分割成長という機能が、異常分裂を始めるのです。

結果として、DNA遺伝情報の流れを乱してしまうのです。

(ピロリ菌の問題は、最近になって、ようやく医療界で見直しが始まりつつあります。

上記下線部分については、現代科学では未開の分野ですが、詳細をご希望の方は、下記、感想メールよりどうぞ

ただし、大学研究室・他免疫系研究者など専門機関・専門家の方に限らさせて頂きます)

 

いずれにしても、我々は少なくとも様々な微生物群と共生する、触れあい、小さい頃から、この触れあい

を通して、 折り合いをつけておく必要があるのです。こうして始めて命に必要な対抗性も生まれます。

 

そこで、微生物との共生生活する極意を紹介すると、簡単なことです。

「環境に負荷のかからないように普通の生活をする」

ということです。

中でも、「そうじ」が抜群な効果があるのです。

 ・手で雑巾をしぼり → 机・床の微生物をふき取り → 洗い絞り

 ・ほうきで、ゴミ・ほこりを攪拌・巻き上げ、散らし

こういう所作がとても大切なのです。

ですから、日本の伝統時な掃除のスタイルが最も理想となるのです。

窓を開け、外の微生物を呼び込みながらも中の微生物をまき散らし、微生物を混ぜ合わせていく・・・・

と、これでイイのです。ところが、

抗菌・抗菌・・とばかりに

モップ・科学ぞうきん・サイクロン式掃除機・除菌シート・除菌スプレー・除菌・・・・・

と、まるで

「微生物が人類の敵」

かのような商品群に惑わされないでください。

確かに、短視的には、微生物は食べ物などの腐敗作用に一躍します。しかし、この地球から腐敗・分解が無くなったらどうなるでしょう。

残飯はいつも新鮮で、地力は衰え、糞尿はいつも新鮮で悪臭を放ち・・・・

とんでもない環境です。

つまり、長視的には、微生物こそ命の循環作業の元を創りだしているということです。

高価なそうじ道具は必要ありません。

そうじ に無駄な燃料や資材(グッズ)を使うのもやめましょう。

バケツとぞうきん、ほうき で充分です。

微生物に、感謝の心をもって、攪拌させ、濡れ雑巾で場をイオン化しましょう。

環境免疫学研究会では、改めて研究成果を発表したいと思いますが、

ヒトが微生物から離れ、 対抗性の低下による、新種の病気がこの世にはたくさんあるのです。

例えば、

先進国と言われる国だけにアトピーが発生し、

     回虫を飲ませると快癒したり、おかしいと思いませんか?

 

健康のためにもぜひ、雑巾を手にしましょう。

 

ウィンドウを閉じる  

(SAS総目次 へ

 感想メール