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前世を探ってはならない
 

川面凡児作品No,1

ジョブズ氏の出生・因果を尋ねるメールが何通かありました。
しかし、「ジョブズ氏の前世は偉大なる○○で、その生まれ変わりである」などという評価をしてはいけませんし、またその言葉に心奪われ、翻弄されてはいけません。
往々にして、霊的能力を持つ人はそういう事を敷衍したがります。そこには
 ・たやすく人を傘下に治め・人心を掌握・誘導しやすくなる。
という利点を生かそうとするのです。守護霊・背後霊を見る、というのも同様です。しかし、実態は因果というものは単一には働きません。
時代の因果や人縁の因果などが複合的に絡み重層的に成り立つものです。
仮に、3人の霊能者がいれば、その霊能者の性分にフィットする3人3様の前世が見え、
中には背後霊を前世と見間違う霊能者さえいます。
そもそも、この地球という物理空間が創生された意図を問うとき、また、人が誕生と共に記憶を消去
させられる実態を問うとき、何人も今世で異種を混在させ生命現象を進化させることに意義があり、前世に影響・翻弄され、前世に右往左往する人生は間違いを犯すということを理解して下さい。

つまり、「人の前世がどうだから・・・・・」という解釈は、実態と異なるのみならず、生き方としても間違いを犯すということです。
 ・あなたは、過去に「前世(背後霊)は○○で・・」と伝えられたかもしれません。
 ・あなたは、過去に「誰々の前世は○○で・・」と聞いたかもしれません。
 ・あなたは、過去に、ひたすら我がルーツ探しを・・・と東奔西走したかもしれません。
しかし、そこに傾注し、翻弄されてはいけません。人をそういう目で見てもいけません。
全て魔界の仕掛けです。
やがて、あなたは、その霊能者に心酔し、著書に没頭し、そのお方に「困ったときの神頼み」し、そのお方がいなければ成立しない人生となり、こうして、かけがえのない日常(足下)をすくわれ、怠慢を背後霊のせいにし、2度と返らぬ時間を浪費していくのです。
むしろ、今、目の前にある日々の「すべき事」にこそ注力しなければなりません。
 ・ キチンと挨拶し
 ・ キチンと靴を揃え
 ・ チキンと掃除をし、
一歩一歩、身を引きづりながらも、己が生活を正していくしかないのです。これが現代の禊ぎであり、
無双の開運術です。

トップにも掲げましたが、最後に、改めて川面凡児氏の句を記します。
「道のため、つくすこころは八百萬神もあはれと守りますらん」
(日常の目の前にあるすべきことを、我が道と心得て、誠心誠意取り組む姿にこそ八百万の神々の守りが起こるのである)