人の幸せを祈る

 

家族こそ「因果の根っこ」



                                             

まず、上手をご覧下さい。これは、親子・兄弟の家族関係と社会とのシンクロ性を現しています。

つまり、地球はフラクタルな分割増殖(詳しくはココを基本としていますから、

社会現象は、すべて家族の展開がとなって現れます。

例えば

 ・上司に恵まれない。部下に恵まれない。部下との関係がうまくいかない。

という風に上下縦軸の関係は、大概、親子関係に問題があるのです。

また、

 ・職場の仲間と上手くいかない。営業が広がらない。いじめに遭う。

という風に左右横軸の関係は、大概、兄弟姉妹関係に問題があるのです。

つまり、上下・親子兄弟姉妹の関係に滞(とどこお)りがあると、それが拡大展開するようになっている。

ということです。

既に他項でも触れましたが、子供のいじめが、その親と父母の関係悪化から生じていた、という野口嘉則氏の「鏡の法則」(※ 下記注1)もそのことを証左しています。

こうしてみると、例えば社員の拘束時間が長く、家族への時間を確保してあげていない会社というものは、

往々にして、その社員の家族に乱れが生じやすく、

そのために、会社での上下関係や同僚関係にも乱れが波及、社員の定着率悪化という傾向を生みます。

こういう乱れに対しては、時として、手当目当ての残業を意図的に行い、遅く帰る社員もいますから、

オーナーだけを責められません。ただ、それぞれが、かけがえのない家族を背負って、

仕事に従事しているのだ、ということを理解することが必要です。

それだけで、意外な心遣いが生まれます。

例えば、上司が

「あいつは今日、頑張っているから、このあと一杯飲みに連れて行ってあげよう」

と、大切な時間を、また奪うのではなく

「あいつ、家族の時間が持ててないな、明日は早く帰してあげよう」

となるわけです。

良き上司というのは、専門の手腕は勿論ですが、金だけではない。社員を人として見つめ、

その家族をも抱き込んで、本気で愛情を注げる人のことです。

これは部下も同様です。

上司に対する学ぶ姿勢と愛情があれば、その上司も家族を背負って仕事をしている訳ですから、

「今日は結婚記念日でしょ、早く帰ってあげて下さい。あとは何とかなります。」

という心遣いだって生まれるのです。

こういう双方の心遣いこそが、職場のエネルギーとなって、

「よっしゃ、明日からも精一杯、頑張ろう」

という気を産み出し、必然的に高能率化へシフトするのです。

ですから、あなたに大切な家族があるように、

社員を越えて、

「今日、出会う人、1人1人にもかけがえのない家族が居るのだ」

と言うことを理解して下さい。

そして、足下(あしもと)である「家族」の反映が今、自分の廻りで起こっている。

と理解して下さい。ひとたび家族を見つめると、そこには遠慮がないだけに、

無精な自分、わがままな自分、いらだった自分、時間にルーズな自分など

様々な事が露呈している筈です。

ですから、ここから改善していくのです。

つまり、地上では、家族こそ「因果の根っこ」ですから、当然、ここが開運の引き金となるのです。

ぜひ、

・親に対して、どう接しているか?

・兄弟に対して、どう接しているか?

・子に対して、どう接しているか?

家族の中での自分の姿を見つめ直してみて下さい。

下記注1
野口嘉則氏の「鏡の法則」については書籍も発行されていますが、ココからも全文ダウンロード可能です。読まれていない方は、ぜひ一度読まれてください。

                                

ウィンドウを閉じる  

(SAS総目次 へ

 感想メール