人の幸せを祈る
 
長所を見つめると使命感が浮き彫りになる  
 


                        「Merit Book」より
                                   

人は己の「短所」を見つめることで、そこに「責任感や義務感」を生み出しますが、

それ以上の精神レベルと求めるならば、「長所」を見つめなければなりません。

下図をご覧下さい。

長所・短所と責任感・使命感の関係

左円の通り、自己の欠点を見ることで人は自省し、

そこから「しなければならない」つまり「責任感・義務感」というものを感じ始めます。

一方、人が「長所」を見つめると、その心の向きは、責任感を超して「使命感」に通じやすくなります。

それは、「長所」というものが、「責任感・義務感」という個の求心性に対して、

                         常に「係わり」、強い遠心力を要求するからです。

人は「長所」を見つめると、その長所を生かそうとします。

では、「生かす」ということは、どういうことか?というと、

  それはエネルギーを持つことであり、

   エネルギーを持つとは、振動波を受けて回転運動することです。

ですから必然的に、対象(他者)に対して、その「長所」を放射する方向に向かうのです。

つまり、これが、「長所」が「使命感」と連結稼働する理由です。

しかも事態はそれに止まらず、回転運動を始める訳ですから、

授けたものは、そのまま反転するエネルギーとなり、人はそこに

「共感・喜び」を生み出し、さらに回転軸は、スライドアップしてサイクル拡大するようになります。

 

たとえ不満だらけの毎日だったとしても、

「生きている」といことは、そこには必ず身近な人の支えがあります。

その身近な人にこそ、心を注ぎ、感謝し、その人の長所を見つめて下さい。

そして

己の長所は、肩書きや社会的地位・学歴など相対評価の上で決まるものではありません。

あなたが「長所」と認めれば、また、誰かが「長所」と認可すれば、

それはあなたにとっては不動の長所として、社会で、その任を果たすのです。

なぜなら、人は、時空を共有しながらも、時空の違いがあるからです。

簡単に言えば、家族・知人と、あなたの周りに、縁あって集った人の群れは、

かけがえのない、世界でも唯一の「あなただけの群れ」だからです。

そこで個々の任が果たされる。その積み重ねが社会そのものなのです。

外的にも内的にも、長所の輝きは、いつもそばにあるという事です。

「使命感」もそこから生まれ出ずるのです。

 

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