環境免疫学 講座

 

人の幸せを祈る(事例)

安部浩之作品no,080829

文.kohsi・phot.getty

「人の幸せを祈る」に、特別な手法がある訳ではなく、

それぞれが祈りやすいように祈れば良いのです。また、「祈り」というと少々、堅苦しい気もします。

「願い」つまり、「人の幸せを願う」という表現でも構いません。

ただ、中には祈りの形が無ければ実践出来ないという人は、

是非、自分なりに、

 ・どうしたら日課になるか

 ・どうしたら心が込められるか

という2つの視点で、工夫して頂ければと思います。

人は、それぞれ異なった因果のもとに生まれ、異なった環境で過ごしています。

ですから、当然、感性的な部分も一様ではなく、ある人は音感に優れ、

ある人は知性に秀で・・・、と千差万別です。

ですから意識を内(心)に注ぎ、あなたにとって最も「願いやすい」設定・環境を見いだせば良いのです。

逆に、万人共通にと、祈りのスタイルを決め、画一化すると、

そこに、様々な負荷がかかり、継続が困難となり、途絶えてしまうのです。

分野を問わず、万事に過去の成功者は、その手法・修法こそ・・・・と堅く信じ、他をも導こうとします。

しかし、それを行うと、そこにセクトが生じ、対立軸が生じます。

こうなると「人の幸せを祈る」という本義からズレてしまうのです。

自分自身のオリジナルでよいのです。自らが見い出すのです。それこそが本来の秘法であり。

形相よりも、内性が重視される現代に相応しいのです。

ただ、そのオリジナルの手法を見いだすには、過去の智慧がヒントとして益します。

そこで、自身も含め「人の幸せを祈る」を実践している人の実例をいくつか紹介したいと思います。

あくまでも参考としてとらえて頂き、これは・・・というものがあれば採用し、

ぜひ独自の道を開いて頂きたいと思います。

 

形から入る

  ・人と別れる時に必ず、「その人が笑顔で幸せになりますように」と祈る。

   これは私も実践しているのですが、人に会うと、そこで、いろいろな会話があり、

   会話の中で、

    ・この人は仕事でいろいろと躊躇している。

    ・この人は夫婦関係の事で悩んでいる。

    ・この人はお金の事で苦しんでいる。

   などその人が願いや悩みが解ります。ですから、夫婦関係で悩んでいる人であれば、別れた後に

   「夫婦に笑顔が戻り、天命が全うされますように」

   というように祈るのです。改めて詳述したいと思いますが、ここで大切な事は、

   後半の「天命が・・・」の部分です。

   何がその人にとって良き事かは、天のみぞ知る、という面がありますから、その理解は必要です。

 

  ・朝起きてスグ、また、夜、寝床に入って寝付くまで、など時を決める。

   特に、寝付くまでは脳波もアルファ波が、万人に出ますので、願いを込めるには絶好のタイミングです。

   しかも、「人の幸せを祈る」には、一切の邪気が入りませんから、悪夢や金縛りなど、異常な霊現象から解放

   という効果もあります。

 

  ・携帯電話のメッセージ機能を利用する。

   これは私の福岡県の知人が実践していた内容ですが

   最近の携帯電話には、ほとんどが自作したメッセージを毎日、定刻にメールとして送信する事が

   可能で、知人は、その時、自身を自戒する教訓などを送っています。

   素晴らしいと思い、私も毎日、朝5時30分と、午後7時に自作のメールが届きます。

   そのメールは以下のようなメールです。

 

   朝 5:30

   「おはようございます。今日も一日、皆さんの幸せを願って頑張りましょう。」

   ※ 目覚ましとしても利用、メールを読むのに、約3秒

   午後 19時

   「今日はいろんな人に出会いました。時間の許す限り、

            目を閉じて1人1人の顔を浮かべ笑顔を想いましょう」

   ※ この午後は、状況に合わせて時間は不定

   

   始めた当初は、内容が解ってるので、メールを開かなかったのですが、視覚的に必ず見る

   ということを義務づけることで日課となりつつあります。

   これはあくまでも一例です。多くの先進機器の機能を無駄にせず。有効に使いましょう。

 

音から入る

音の神仕組み」でも触れましたが、「音」の持つ力というのは大きなものです。

基本的には自然音が最も調律効果が高く、祈りには適しています。

ただ、過程においては、人は、陰陽のバランスを取るために、時として対極にある音を心地よい

と感じる時があります。

ですから、自然音に限らず、幅広くヒーリング音楽・クラシック音楽なども射程に、

「人の幸せを祈りやすい」という視点で、改めて音を聞いてみて下さい。

そして、癒されるその音を流しながら祈ることで習慣化を図るのです。

身の回りで定刻になるサイレンやチャイムなどもそのキッカケになるかもしれません。

 

仕事を通して

これは「職を通して、皆の幸せを祈れ」でも記しましたが、

仕事の場面では、多くの人に出会い、幸せを祈るには絶好の設定です。

 ・お弁当をつくる人は食べる人の健康と幸せを願ってつくれます。

 ・医師・看護士さんは、患者さんの健康な退院を願って看護にあたれます。

 ・販売の方は、買いに来てくれたお客さんの顔をキチンと見て、笑顔を願って商品を渡せます。

 ・物作りの人も、製品になって使う、見えざる消費者の幸せを願って製造できます。

どんな業種であれ可能です。

このサイトでも紹介した、土木の現場(ココ)においては、

「物作りには製作者の想いがこもる」という立場で、

職人は、家族が気遣ってくれるお茶の時間などを大切にしました。

すると職人は、施主である家族の幸せや笑顔がイメージしやすくなり、

作業の間中、いつでも願いを込めることが出来ました。

仕事は、本来、お金を頂くためだけではありません。対極・異質との絶好のふれあいの場です。

ここで異質なる他の人に触れあい「良き想いの種」を撒(ま)くのです。

天が人の「仕事」に願いを託しているのはそこです。

工夫すれば、多くの人の幸せが祈れます。是非、それぞれに工夫してみて下さい。

この発想を仕事に取り込むと、意外な2次効果があります。

職場が和気に溢れ、社員がイキイキとし、笑顔が増え、客にも喜ばれる・・・・・

当然と言えば当然です。

 

生活のちょっとした様々な場面で

車の運転中

私は、現在、車の運転中に願いを込めるようにしています。

運転中は景色が次々に変わりますから、実に多くの人を目にします。

目にとまった人1人1人に想いを込めると、10分の走行で、

少なくとも5人前後の人に願いを込める事が出来ます。

   ・目の前を横断するおばあちゃんを見て

    「いつまでも元気で、事故にも遭わず、長生きして下さいね〜。」

   ・コンビニの前でウンチ座りをしている女子高生を目にして

    「彼女がいよいよ女性に磨きをかけて、幸せな一生でありますように」

   ・登校中の小学生達を見て

    「みんなが、社会の役にたって、多くの人を救い、みんな幸せになりますように」

こういう具合です。

人に意識が行きますので、不思議と「ハッ・ヒヤリ」が無くなりました。安全運転にも通じます。

 

●ブログやミクシー

ブログやミクシーに日記のごとく、人の幸せを願う言葉をしるせば、

自身の反省や気持ちの整理にもなります。それにもまして、

その願いを、多くの人が見ることで、愛のある言葉を共有することが出来ます。

ミクシーで、そういう「人の幸せを祈り合う」サークルがあっても良いかもしれません。

まずは、ミクシーに参加されていれば、自分の日記に記すことから始めてみてはどうでしょうか?

前項の「車の運転中」も同様ですが、知らない人に対する祈り

というのはとても意味があるのです。地球規模、いや宇宙規模の愛情の第1歩でもあります。

まず、個人から家族→知人→地域の人と「祈りの輪を広げる」が必要です。

 

以上のような具合で「人の幸せを祈る」その気持ちがあれば、いろんな工夫が出来るのです。

それぞれに工夫してみて下さい。この工夫は地上のどんな学問よりも大切な学びです。

なぜなら、それは自分のための学びから、人を生かす学びへの切り替えでもあるからです。

かつて、仏教では

「私達は自分の悟りを超えて、人の幸せを求め・行動する」

と大乗仏教の精神を打ち立て、菩薩の観念を持ち込みました。

これと同様です。「人の幸せを祈る」には、そんな大きな意味があるのです。

 

あなたなりの工夫が多くの人に刺激を与えることもあります。

ぜひ、あなたの工夫がありましたら下記感想メールよりお寄せ下さい。

 

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