人の幸せを祈る
 
靴をそろえると、気が整列する
 

安部浩之作品no,2007001
                        文・Photo,Kohsi

天地宇宙は全てミクロ・マクロの違いはあっても、全て相似形で進んでいます。

家屋も同様です。

例えば、人に「口」があり、「肛門」があれば、

相似して、「台所」があり「トイレ」があるのです。

そこで、「玄関」について言えば、ここが「顔」となります。

では「顔」とは?

言うまでもありません。それは

 ・第一印象を決定づけるところであり

 ・頭、頭脳を有するところであり

 ・体をコントロールするところであり

とても大切な部位です。これに相似する訳ですから

当然、玄関の乱れが家屋の乱れと言ってもよいのです。

実際、玄関・それから廊下これだけでも家族の状況が良く解るのです。

結局、「玄関」とは

 ・家屋の顔である

 ・内と外をつなぐ境界部分である。

 ・始まりと終わりという、モード(周波数)の変わる空間である。

 ・家人と客人というように、人と人をつなぐ空間である。

 ・家屋の延長線、大地の延長線の交点である。

等です。

 

このように、家屋の中で、とても大切な意味を持った空間だということです。

それは、住宅だけではありません。社屋にしても同様です。

そして、この空間に、何があるかというと

「靴」です。

靴は、人と大地を繋ぐ境界にあります。

こうしてみると不思議ですね。

玄関も靴も、それぞれの境界空間を形成するものだということです。

また、上記した通り、人的に見れば

靴を履く・脱ぐとはじめと終わりの境界でもあるのです。

 

あなたは、どこかに行く、着く、靴を脱ぎスリッパに履き替え、事が始まります。

あなたは、事が終わると、今度はスリッパを脱ぎ、靴を履きます。

日常行動の接点(境界)には必ず、玄関・靴がついてまわっているのです。

つまり

日々の生活の姿が、象徴的に靴の状態としてそこにあるのです。

落ち着きがなく片づけの出来ない家族が集まると、靴はバラバラです

ヒドイものは右や左に飛び散っているものまであります。

そうかと思うと、家族に協力体制があると靴もキチンと並んでいます。

ですから、あなたの住まいにある「靴」の状態こそ、あなたの家族の心の状態だと考えて下さい。

運気もそのように流れています。

 

逆に言えば、私達の日常生活に靴があるということは、とても有り難いことだと言えます。

「靴をそろえる」と気が整い整列する、のですから。

ならば、さらに一歩、進んで「感謝」をして靴を揃えるのです。

 

靴をそろえる時はいつも

何かが「始まる」か「終わる」のどちらか

だから、ここぞとばかりに

ありがとうございますと

感謝の想いで靴をそろえる

心がそろい 玄関の気が整列する、

母の横に父の靴、その横に私の靴

靴がそろうと、家族がそろう、凛とした気が通る

玄関の気が整列すると、心がそろう

・・・・・・

この両足で大地につながっている

この両足で呼吸している

頭ではない、

この両足で地球・宇宙と連鎖している

だから、心を尽くして、感謝の想いで

今日も明日も靴をそろえる。

淡々と皆の靴をそろえる。

 

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