人の幸せを祈る
 
感謝に根付いてこそ開く運
 

安部浩之作品no,100508
                                                              文・,Kohsi Photo 最後の晩餐

 

人は時として、今を否定し、理想の仕事を模索し、

人は時として、今を否定し、立派で不自由のない住まいを求め、

人は時として、今を否定し、高次元のテクノロジーによる革命を希求し、

そして

人は時として、今を否定し、

   瞑想による香(かぐわ)しき天国のような霊的体感を希求する。

 

しかし、この「現実を否定」する限り、まず、理想が成就することはない。

たとえ、それが成就したとしても、それは、まやかしの「幸運」・「開運」でしかなく、

欲のリバウンドが必ず起こるようになっている。

 

では、私達はどう発想し、どう行動すれば良いのか?

それは

この ・・・今を否定し・・・・  を、 ・・・今を肯定し、感謝し・・・・

にシフトするだけでよい。

ボロボロで凶相の家も、理不尽な職場も、イヤでイヤでたまらないあいつも・・・・

すべてが因果の結果、寄り添ったのもの。

だから、回避するのではなく、肯定する。

そして、無き感性や気づき・教訓を与えてくれたと、まず「感謝」するのです。

そうすると、自ずと感謝した端(はし)から順々に、

負荷なく物事が成就していくのです。

 

半年ほど前、私の方で会社のマークを作成させて頂いた、ある経営者からある事業拡大にあたって

のアドバイスを・・・・ということで相談がありました。

そこで、私は

「どういう事業が良い、どういう場所が良い、どういう方位が良い・・・・

というような事は、実は2の次で、今の社員に、今の事業に、今のお客に・・・・

と「今の・・・」に感謝する。そこから、おのずと道が開けてくる筈です。」

と答えました。

そして数日前、報告メールを頂き、とても嬉しく思いました。

  「・・・・(前略)・・・以来「客に感謝」ということを考えておりました。その気持ちは

  「もっと客に喜んでもらうためには」に変わり、そこから新しい事業が縁が縁を呼んで

   メイン事業となりつつあります。・・・・(後略)・・・」

そういうものです。「今に感謝」こそが、次のステップアップを産み出します。

 

しかし、悲しいかな、この「凶」のサイクルを導引してきたのが過去の宗教史であり、

現在のヒーリングやスピリチュアルの流れです。

魔界に牛耳られた教祖やヒーラーが、時に摩訶不思議を見せ、正論を語り・・・、

多くの心をたぐり寄せるが、そこに「依存心」という毒(性向)を

何世代にも亘(わた)って植え込んでいったのです。

これが、やすやすと「今を否定」する志向性を潜在させたのです。

只今を否定するから、苦境に立つと、潜んでいた大いなる「依存心」が働き始める。

自らの決断を差し置いて、すべき事・すべき努力もせずに、

西に東に、何かの力添えというお陰を蒙(こうむ)ろうとする。

そして、ささやかなお陰を感じると、万全を期したつもりでいるが

実際は、自らの決断から逃げているのです。

逆です。「決意」というベクトルが決まると、自ずと回転運動が発生し、回転運動が

エネルギーを産み出し、周りが動き出すのです。

これが「気概の法則」(別項にて詳述)です。

 

全ての基盤が「良きも悪しきも、今、只今に感謝」であるという事

たとえ、粗末な家であれ、服であれ、不甲斐ない職場であれ

また、そこに悪霊がいようがいまいが関係ない。

全てを抱きかかえて「今に感謝する」ここに天衣無縫の神力が宿るのです。

このことをよくよく噛みしめて日々を修正して下さい。

トップ画像の通り、

  初めに感謝ありき

    感謝は神と共にあった。

です。

 

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