人の幸せを祈る
 

震災を受け、ヤマトの心を磨き上げる

 

 
(Photo.産経ニュース http://photo.sankei.jp.msn.com/essay/data/2011/03/0311zishin5/より)

この1枚の画像・・・

地震の影響で列車が運休し、新橋駅構内の階段に座り込む通勤客の様子です。

私たち日本人の感性では、ありきたりな災害時の画像でしょう。しかし、

この画像が震災直後に中国の新聞のトップを飾り、中国版ツイッターでは7万回以上の転載が相次ぎ

ました。(下段、掲載記事)

他人に迷惑をかけないように両脇に座り、通路を確保している姿に

 ・日本人の民度の高さに脱帽

 ・中国は50年後でも実現できない

 ・われわれも学ぶべき

様々なレスがつけられ、今もなお増殖しているといいます。

今回の震災は被災地にとっては、引き裂かれた家族・原発の問題・遅々として進まぬ復興、言葉を絶

する不幸な大災害となりました。しかし、中国のみならずアメリカもヨーロッパも、世界の目は意外にも、

大災害、不幸のドン底にあっても、暴動どころか、品位を保ち、秩序を乱すことなく、助け合う日本人

の姿が勇姿として様々な画像と共に絶賛されたのです。(下段、掲載記事)

これこそ日本人に秘められたヤマトの心です。先祖から受け継いできた日本の本領です。 

 ・中国、四川大地震では、物資が減ると、ここぞとばかりに物価が高騰しました。

               日本では、法人も個人も無料で供給が当たり前に行われました。

 ・ルイジアナ州を襲った巨大ハリケーンで、ニューオーリンズは、暴動が相次ぎ街が破壊されました。

               日本では、ボランティアが相次ぎ、希望者も抽選でやっと入れる状況でした。

困った人がいたら助け合うのが当たり前、その心を世界が絶賛したのです。

この日本人の心を、アメリカの新聞は「近代国家の業績」だと評したのです。(下段、掲載記事)

 

しかし、日本人は高い評価ばかりに甘んじてはいれません。物理的な復興はもとより、この評価を受け

た「助け合いの心」を、より磨き上げ、ブラッシュアップしなければなりません。

なぜならば、この絶賛の裏に、ガラス屋・ボランティアを装った窃盗団、合同避難所・病院での強姦

水の買い占め、ガソリン・貴金属盗難、高校生の保険金詐欺計画・・・等々、

浅ましい行動も現実の姿として横たわっているからです。

この現れ出でた両極端な2面を、他人事で片付けてはいけません。

全ての社会事象は映し出されたもので、この性分が万人の心に宿っている事を知らなければなりま

せん。(詳しくは、他項「感応の法則」参照のこと)

すでに「震災を受け、己(おの)が襟(えり)を正せ!」でも記しましたが、ボランティアで被災地に赴け

なくても、今、只今(ただいま)の日常生活を、おごることなく淡々と磨き上げるのです。身近な家族で

助け合いが実現できているのか?ここを差し置いて、

「ついに時が来た、終末だ、放射能だ、次元上昇だ・・・・」

と、遠きところにばかりに目を向けてはいけません。

身近を見えなくする。心を外に向け、内なる神性を見えなくし、

    一見、心を躍動させるかの如くして、実際は、心を躍(おど)らせる。

これらは全て、シフト期特有の魔界のワナであり、常套手段です。

生きている命が「死」に肉薄しだすと、逆に、命の躍動感が発動する、この原理を逆手に取るのです。

 

今回の現れ出でた2面性を我が心の2面と感得し、どうぞヤマトの心をブラッシュアップして下さい。

そのためにも2面の内の良き1面を「役割」の発露として、日常生活を通して磨き上げて下さい。

以下、絶賛された記事の幾つかを下記に紹介しますので、どうぞ目を通して下さい。目を通すことで

その部分で心がリンクし、発動しやすくなります。宜しくお願いします。

 

 ● 中国、日本人の冷静さを絶賛「マナー世界一」 (共同通信)


 地震多発国で東日本大震災への関心が高い中国では12日、非常事態にもかかわらず日本人は「冷静で礼儀正しい」と絶賛する声がインターネットの書き込みなどに相次いでいる。短文投稿サイト「ツイッター」の中国版「微博」では、ビルの中で足止めされた通勤客が階段で、通行の妨げにならないよう両脇に座り、中央に通路を確保している写真が11日夜、投稿された。
「(こうしたマナーの良さは)教育の結果。(日中の順位が逆転した)国内総生産(GDP)の規模だけで得られるものではない」との説明が付いた。
 この「つぶやき」は7万回以上も転載。「中国は50年後でも実現できない」「とても感動的」「われわれも学ぶべきだ」との反響の声があふれた。大震災を1面で報じた12日付の中国紙、環球時報も「日本人の冷静さに世界が感心」との見出しで報じた。(共同)

 

 ● 中国の生の声?  ある中国ブログ「新浪微博」翻訳

(http://blog.goo.ne.jp/dongyingwenren/e/07dab7482e2a4660db3cbf3aae50be8a)より

以下、中国語→日本語へ翻訳抜粋

新浪微博 (@Moe_DDさんの書き込み(広東省深曙V市在住90後))
http://t.sina.com.cn/1894477371/3f4CYazEyM

日本で突如としてM8.9クラスの大地震、
日本の人々の安全を祈ると同時に、僕はこう言わざるを得ない……。
今回の天災を通じて、僕が学んだものは少なくなかった
地震後、日本のサントリーはあらゆる自販機の無料化を宣言し、
ボタンを押せばタダで飲み物が飲めるようになった!
コンビニは無料で飲料水や食料を提供している。
しかも、以下の画像だ。
俺は見ていて震えてしまった……。
これが日本という国家の品格だ。
日本は災害に見舞われはしたが、世界の人間に教えるものは非常に多い。


   

こういう報道を見たのは今回が初めてじゃない。
確かに学ぶに値することだ!


四川大地震の光景を覚えているけれど、
現地では物価を引き上げたりろくなことがなかったな。
(日本の地震は)全然違う。


われわれ中国人に冷や汗をかかせる「小日本」か……。


こう言うしかない。
ときどき、日本人を尊敬せざるを得ない時がある。
これが民度の高さ、自分たちと相手との違いなのだろう。
民衆の民度が向上してこそ、国が発展するんだ。


日本への見方を改めた。


尊敬する、と言うしかない。


良い部分は確かに学ぶべきだ。歴史や政治とは関係ない。
ご無事で!


彼らって国有企業の従業員じゃないよな?


これが違いというものか……。
俺たちがこんな風にできる日はいつくるのだろう、
これが本当の進歩というものだ。


国民の民度の高さは、災害の時は余計に敬意を覚えさせる。


サントリーGJ!
おまえらの無糖ウーロン茶をこれからも飲むぜ!


マジで民度高すぎだろ……


うちの天朝様(=共産党政府)もこの部分では勝ちようがないね。


お祈りします。
日本の友人のみなさんがご無事でありますように!
 


……日本。
GDPは中国に負けたかもしれない。
日本はオワコンで先がない社会だと、
俺らはちょっと前まで言っていたかもしれない。
それで地震。
津波や火災の被害を受けた地域や、原発周辺地域はもちろん、
今後しばらくは日本中が非常に大変な毎日が続きます。
もちろん、俺も少しだけはその一人です。
でも、日本のいちばん強くて良い部分が、
地震に遭ってもまったく死んでいないことも、やっぱり明らかです。
被災地のみなさん、全国のみなさん、NHKさん、自衛隊さん、自治体さん、
落ち着いて行動して、これから一人でもたくさんの人を助けて、
中国はじめ、アメリカもロシアもEUも驚かせましょう。
これからお互い助け合いましょう。
負けないで頑張りましょう。
生きましょう。生きさせましょう。
一刻も早い復興と、
行方不明の方が無事に救助されることを心から祈ります。

全世界華人各位;
2011年3月11日,日本東北地區發生了M8.8級大地震,大火災。
然後在日本東北和關東近海、中部山嶽地區陸續發生了M6.0~M7.0級大地震。
從北海道到關東沿海地區,遭受了地震性大海嘯。
據統計,這次遭難者和生死不明者已達1300人以上,受傷者不可數。
我國經濟和政治上的打撃一定甚大,目前無法預測詳細數據。
現在日本民衆面對著史上最大規模的天災。但是我們一定堅強的。
日本是防災大國,我們按過去經驗和抗災歴史,
發揮所有民衆素質、科技技術、經濟能力,一定達成完全的復興,向世界民衆示範。
請大家支持我們戰鬥。請大家關注,給災區民衆聲援!

 

 ● アメリカ報道まとめJBプレスhttp://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5641より)

日本の大地震について、米国では大手の新聞もテレビも大々的な報道を展開している。政府の動きを見ても、オバマ大統領以下、クリントン国務長官らが次々に日本への激励や支援の意向などを表明した。民間でも各界で日本への救済や支援の動きが出てきた。
 しかし、こうした米国側の広範な反応の中で私が特に興味を引かれたのは、史上稀にみるほどの無惨な被害に遭った日本国民の冷静さや沈着ぶりを、驚くべきことのように伝える米国側の報道だった。
 これほどの被害に遭いながらも、なお日本人はパニックには陥らず、秩序を保ち、礼儀さえ保って、お互いを助け合っている、というのだ。これは日本人から見れば当然とも言える状態である。だが米国では、まるで異様なことのように報じられ、礼賛されている。日米の文化の違い、社会の相違とでも言えるだろうか。
「略奪のような行為は驚くほど皆無なのです」
 まず、CNNテレビ(CNNのサイト)の12日夜のニュース番組が顕著だった。この番組では米国のスタジオにいるキャスターのウルフ・ブリッツアー記者と、宮城県・仙台地区にいるキュン・ラー記者とのやりとりが日本国民の態度を詳しく伝えていた。
 ブリッツアー記者が「災害を受けた地域で被災者が商店を略奪したり、暴動を起こしたりという暴力行為に走ることはありませんか」と質問する。ラー記者はそれに対し、以下のように答えた。
 「日本の被災地の住民たちは冷静で、自助努力と他者との調和を保ちながら、礼儀さえも守っています。共に助け合っていくという共同体の意識でしょうか。調和を大切にする日本社会の特徴でしょうか。そんな傾向が目立ちます」
 ブリッツアー記者が特に略奪について問うと、ラー記者の答えはさらに明確だった。
 「略奪のような行為は驚くほど皆無なのです。みんなが正直さや誠実さに駆られて機能しているという様子なのです」
 この日本からのラー記者の報告はCNNテレビで繰り返し放映された。日本人はこんな危機の状態でも冷静で沈着だというのである。明らかに日本人のそうした態度が美徳として報じられていた。その報道は全米向けだけでなく、世界各国に向けても放映された。
無法地帯と化したニューオーリンズ
 米国のキャスターがこうした場合に「略奪」という言葉を出してくるには、それなりの理由がある。米国では同種の自然災害や人為的な騒動が生じた際に、必ずと言ってよいほど被災者側だとみられた人間集団による商店の略奪が起きるからだ。
 米国では2005年8月に、ハリケーン「カトリーナ」がルイジアナ州を襲った。最大の被害を受けたのが、同州の中心都市ニューオーリンズ市である。
 当局の指示でニューオーリンズからは住民の大多数が市外へと避難した。だが、市内中心部にとどまった一部の人たちが付近の商店へ押し入り、商品の数々を略奪していった。その破壊や盗みの光景はテレビにも映され、全米に流された。
 その他、人種暴動や台風などの際にも、商店街から住民が避難すると、無人となった商店への押し入りや商品の強奪がよく起きるのだった。だから、こんな大規模な天災と住民避難があった日本ではどうなのか、という疑問が起きるのは、ごく自然のことと言えた。実際、ニューオーリンズでの状況は衝撃的だった。
 広大なスーパーマーケットに侵入して、食物や飲料を片端からカートに投げ込んで走り去る青年。ドアの破れた薬局から医薬品を山のように盗んでカゴに下げ、水浸しの街路を歩いていく中年女性。テレビやラジオなどの電気製品を肩にかついで逃げていく中年男性。色とりどりの衣類を腕いっぱいに抱え、笑顔を見せ、走っていく少女。何かの商品を入れた箱を引っ張り、誇らしげに片手を宙に高々と突き出す少年・・・。
 みな他人の財産を奪い、盗んでいるのだった。日本の古い表現を使うならば「火事場泥棒」だった。

米国人女性キャスターの真摯な疑問
 だが、日本ではどんな天災でもそんな光景は出現しないと言えよう。日本と米国の文化や国民の意識、価値観には極めて大きな隔たりがある。
 実は私自身、このギャップについて米国のテレビ番組で意見を述べる機会があった。1995年1月、阪神・淡路大震災の時である。私は現在と同様、ワシントンに新聞記者として駐在していたが、CNNテレビのインタビュー番組に招かれ、意見を求められた。
この番組の女性キャスターはジュディ・ウッドロフ記者だった。彼女は私に向かって次のような質問をぶつけてきた。
 「それにしても日本の人たちは、これほど無惨な被害に遭っても、沈着で整然として、静かに復旧作業に取り組んでいますね。一体なぜ日本国民はこれほど秩序のある態度を保てるのでしょうか」 私はこの質問を受けて、一瞬、日本人であることに誇りを覚えた。「市民社会」という観点からすれば、日本国民の言動パターンは明らかに米国民一般よりも水準が高いということになるからだ。米国では天災や人災が発生して社会の秩序が崩れる時、必ずその混乱を利用して窃盗や強奪が起きるのが普通だった。ウッドロフ記者もそのことを念頭において、日本ではどうしてみんながこれほど冷静に協調した対応を取れるのか、 真摯な疑問を覚えて質問をしてきたように見えた。
 私は自分なりに日本社会の団結や調和の精神を説明し、ことに地震や台風という天災への一致団結した対応の伝統を解説した。
 またCNNテレビでは、東京にいる英国「エコノミスト」誌のケネス・カキー記者のリポートも伝えていた。
 「日本の被災者の間では社会的調和の保持が目立ちました。みんなが助け合い、個人では違法な行動を決して取らないという暗黙の文化的合意と言えるでしょう」
日本の大災害への対応は近代国家の業績
 米国大手紙「ウォールストリート・ジャーナル」も、12日付の東京発の記事で「東京都民はストイックな冷静さを保っていた」と報道していた。この記事も、東京にいる同紙の東京特派員の考察として「略奪など決して起きない」と断言していた。
 加えて同日付の社説では「日本の国民が最大級の地震に立派に耐えたことは素晴らしい」と礼賛していた。
 さらに同社説は、「今回の日本の大地震はハイチの地震や中国の四川大地震とは対照的だ」と述べ、それぞれの国民の態度を比較していた。特に四川の地震で死者が7万にも達したことを指摘して、「中国は富こそあるが、政府が国民への責任を果たさない」と批判していた。
 そのうえで同社説は「この地震で自国を守った日本のパワーは、近代国家の業績として決して見落としてはならない」と総括していた。
 日本の思いがけない美徳やパワーが稀有の天災を機に改めて再認識されるという、米国在住の日本人にとっては痛しかゆしの発見だった。

 ● 中国報道まとめ

震災でも秩序保つ日本人、「人に迷惑かけない」精神=中国報道

中国でも、11日に発生した東北関東大震災に関連する報道が相次いでいる。甚大な人的被害、原発事故を含む各種施設・設備の損害などの報道に加え、大災害に直面しても人々が秩序を守っていることの紹介も多い。中国新聞社は「落ち着いて秩序を守る日本国民の強靭(きょうじん)さは鮮明」などと論じる記事を配信し、「人に迷惑をかけない」ことを常識とする日本人の特長に注目した。
災害が起こっても、自主的に秩序を保つ日本人
  記事はまず、地震発生の11日の東京都内の状況に注目。電車が止まったために多くの人が徒歩で帰宅することになったが、「きちんと順序よく歩き、騒ぎはなかった」、「道路は渋滞したが、クラクションを鳴らす自動車はなかった」として、「巨大な無声映画を見ているような感じすらした」と報告した。
  バス乗り場でも数百メートルの行列ができたが、「係員の仕事は列の最後尾の場所を教えることぐらい」「『列に並ぶように』などの強制はまったくなかったにもかかわらず、すべての人が行列してバスを待った」と報じた。
  被災地の様子は、一般ユーザーによるインターネットへの投稿を紹介。「数百人が集まった避難場所で、スタッフが走り回って毛布や湯、ビスケットを用意した。男性は女性を助けた。(人々が集まる場所で)たばこを吸う人は1人もいなかった。救援物資の配布は3時間で完了したが、ごみひとつ、落ちていなかった」と、人々が秩序を維持し、助け合いながら配布を受けた様子を紹介した。
「人に迷惑かけない」常識が、身勝手と混乱を防止
  記事は、「人に迷惑をかけない」ことを重んじる日本人の考え方に注目。小学校でも「人に不愉快な思いをさせない」、「人に心配をかけない」、「人をいらいらさせない」などと教育していると紹介した。日本人の自らを律する精神や、「所かまわずたんやつばを吐かない」、「大声で騒がない」、「行列に割り込みをしない」、「ごみを勝手に捨てない」などの特色も「人に迷惑をかけない」の精神が生み出したものと解釈できると論じ、「少数ではあるが『細かいことにこだわらない人』もいる。しかし、周囲の状況を察して、自らを律するようになる」と記した。
  「震災で家族や親友が命を奪われた場合でも、日本人は大声で泣くことが少なく、静かに運命を受け入れる」、「自分が救出された場合、『ありがとうございました』と言うのではなく『申し訳ありませんでした』と言う人が多い」と紹介し、「他人に迷惑をかけてならないとの精神が強くあらわれるのだ」との見方を示した。
人々が力を合わせる日本で、「英雄主義」は不要
  中国では災害発生時に、「自らの危険をかえりみず、他人を救った」などのエピソードが、しばしば伝えられる。記事は、「日本人はどんなに過酷な状況でも、個人は集団を離れず、集団は個人を保護する。厳しい状況でも、“個人による英雄主義”は必要ない。「皆さんと一緒に」の精神は、力を合わせて困難を克服するだけでなく、社会システムの効率を保つことにつながる」、「どんな事態が生じても、日本では略奪や大パニックが生じないと言っても、大げさではない」と、日本人の協調精神が、社会全体にとっても個人にとっても大いに役立っていると主張した。

(以上、ソース元サーチナ(http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0314&f=national_0314_056.shtml))

 ● 秩序保った刑務所 (エキサイトニュースより http://woman.excite.co.jp/News/column/20110314/Menjoy_8871.html)

東北地方太平洋沖地震から数日、現地から非常に厳しい現状が連日報道されています。
今もなお予断を許さない状態が続いていますが、困難にたくましく立ち向かおうとする我々日本人に対して、世界中から鼓舞するようなメッセージが相次いでいます。
特に災害時においても廃れることのなかった、「日本人のモラル意識の高さと秩序を乱さない冷静さ」に、海外の人たちは驚き、感動している様子。
そしてそのことを知った私たち日本人も、この震災を契機に、改めて自分たちの文化が世界に誇れるものであったと実感していることと思います。
そのことがよくわかる、Twitterで拡散中のつぶやきをいくつかご紹介します。
外国人から見た地震災害の反応。物が散乱しているスーパーで、落ちているものを律儀に拾い、そして列に黙って並んでお金を払って買い物をする。運転再開した電車で混んでるのに妊婦に席を譲るお年寄り。この光景を見て外国人は絶句したようだ。本当だろう、この話。すごいよ日本。
一回の青信号で1台しか前に進めないなんてザラだったけど、誰もが譲り合い穏やかに運転している姿に感動した。複雑な交差点で交通が5分以上完全マヒするシーンもあったけど、10時間の間お礼以外のクラクションの音を耳にしなかった。恐怖と同時に心温まる時間で、日本がますます好きになった。
本当に感動。泣けてくる。⇒BBCめっちゃ誉めてる。地球最悪の地震が世界で一番準備され訓練された国を襲った。その力や政府が試される。犠牲は出たが他の国ではこんなに正しい行動はとれないだろう。日本人は文化的に感情を抑制する力がある。
このように、高い倫理観をもつ日本人ですが、この現象はなんと、『刑務所』においても見受けられるそうです。
日本は世界で稀に見る脱獄がきわめて少ない国で、ここ20年ほどは年間3件以下とか。
とはいえ、今回の大震災のような災害に乗じて、脱獄を企てる受刑者はいなかったのでしょうか?
きっと不安に感じている方も多くおられるはずです。
気になって調べてみると、『「懲役」と「担当さん」の365日 ―刑務所心理職員の見た異次元世界―』の著者・小澤禧一氏のブログに、こんな記事がありました。
関東大震災では、死刑囚、受刑者、被告人など約千人を収容していた市谷刑務所のほか、巣鴨刑務所、豊玉刑務所でも外塀、建物が倒壊するなど甚大な被害を受けましたが、いずれの施設でも逃走者は出ませんでした。
関東大震災以後の震災では、昭和53年6月の宮城県沖のマグニチュード7.5の地震で、宮城刑務所と隣接する仙台拘置支所の外塀、総延長約2千メートルのうちほぼ半分が倒壊したほか、木造の舎房、工場、などが倒壊し、断水、停電の被害を受けましたが、暴動、逃走事件は起こりませんでした。また、平成7年1月のマグニチュード7.3の阪神・淡路大震災では、神戸刑務所は深刻な被害は免れましたが、暴動、逃走、その他の保安事故はここでも起こりませんでした。
これは驚くべきことです。
なぜ非常時、刑務所という特殊な環境にも関わらず、このような秩序が保たれたのでしょうか。
同じくこの記事内に、関東大震災時に起こったという、大変興味深いエピソードが紹介されていました。
関東大震災時の小菅刑務所の刑務所長は有馬四郎助でした。(中略)当時、行刑局では、受刑者には威嚇と苦痛を与え、罪業の重さを感じさせ、法と良心の前に平伏させるべきであるという意見が支配的でしたが、彼はこの方針を批判し、厳しさは同情に根ざしたものであるべきだと主張しました。(中略)こうした彼の方針が試されたのが関東大震災でした。受刑者たちは、突然、自分たちを閉じ込めていた外塀が全壊したのをまのあたりにしました。しかし、愛の典獄と慕われていた有馬典獄の恩に報いようと、受刑者たちはこぞって、逃亡しようとする者を引き止め、怪我人を助け、破壊された建物を整理し、広場に建てたテントで数日間生活をしながら、収容しきれない受刑者向けのバラックを急造するなど励みました。(中略)一人の逃走者も出ませんでした。この奇跡のような出来事は海外にも伝わり、高く評価されました。非常に日本人らしいエピソードですよね。
そして受刑者といえど「人への恩に報いたい」という思いや、モラルや秩序を重んじる姿勢があったことに、素直に感動してしまいました。現在、震災地にもいくつかの刑務所が存在します。
現状を把握できるような段階にありませんが、どうか秩序が保たれていることを信じてやみません。

 

 ● 数々のツイッターコメント (NAVERまとめより、抜粋 http://matome.naver.jp/odai/2130015054548756301?keyword=%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81)

 

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